少ない読書量で出版就活を勝ち抜く方法

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出版志望の読書量にビビる

出版就活をしていると、たまに心が折れます。

というのも、周りに本当に本を読んでいる人が多いからです。

小さい頃からずっと読んでる人。
好きな作家の話をすると止まらない人。
ジャンルごとの代表作をぽんぽん挙げられる人。

あ! 無理かも〜〜〜〜〜〜〜〜!

そう思いました。

本は好きですが、読書量で勝てるタイプでも、好きなものを饒舌に語れるほどの語彙力と言語化能力も、なかったからです。

出版志望として致命的すぎる笑

もちろん本が嫌いだったわけではないです。
でも、出版業界を目指す人たちの中に入ると、「私、本たくさん読んできてます」と涼しい顔で勝負できる感じでは、全然ありませんでした。

なので最初は、当たり前にこう考えました。

でも、これかなりの悪手だったので、今出版就活中の皆さんにはやってほしくないと思います。

なぜなら、就活が始まってから焦って読み始めたところで、小さい頃から本を読んできた人との差は、そんな簡単には埋まらないからです。

数か月でどうにかなるなら、みんな苦労しません。

そこで途中から、私は戦い方を変えました。
読書量で勝てないなら、読み方を変えるしかない。
そう思って始めたのが、勝手に「逆算型読書」と呼んでいた読み方です。


今更読書量で勝とうとすな

出版就活なのに、こんな読書量で大丈夫?

面接で好きな作品を聞かれても、意外と話せないかも

本好きな人たちの中で、自分だけ浅く見えたら嫌だな

私はずっとこう思っていました。

出版就活って、ただ本が好きなだけでは足りない空気があるじゃないですか。

そうなると、読書量が少ない人間は、最初から負けてる気がしてきます。

だから私は、とにかく冊数を増やそうとしました。
今まで読んでこなかった分を取り返さなきゃ、みたいな。

でも、やってみるとわかるんですけど、これしんどいでうえに、思ったより解決につながりません。

本を読むことは大切だけど、就活のためだけに読むのは、時間の無駄。

なぜかというと、面接やESで見られるのは「何冊読んだか」より、その本をどう見ているかだからです。

極端な話、100冊読んで「面白かったです」で終わる人より、1冊をちゃんと自分の言葉で語れる人のほうがいい。


「逆算型読書」とは

名前は適当なんですけど、やっていたことは超シンプルで、面接で突っ込まれそうなところから逆算して本を読むという感じです。

本を読んだときに、ただ「面白かった」で終わらせず、

  • なぜこの本は売れているのか
  • 誰に向けて作られているのか
  • 似たテーマの作品と何が違うのか
  • この本は何を伝えたいのか
  • なぜ自分はこれを良いor悪いと思うのか

みたいなことを考えるようにしていました。

まあ、考察厨になる、みたいな。

出版就活って、結局この人は読むだけじゃなくて、ちゃんと作る側の目を持てるのか、みたいなところで評価される気がします。

なので私は、読書量で勝てない分、そこに完璧に答えられるように準備することにしました。


読書感想文はだめ

普通に本を読むだけなら、「面白かった」「感動した」で十分です。
読書は本来それでいいはずです。

でも、出版就活ではそれだけだと受かりません。

読者のままでいてください、ということになります。

なので、感想に加えて、

★この作品はこういう読者に届くと思う

★このタイトルはこういう効果があると思う

★このテーマ自体は珍しくないけど、切り口がここで違う

★私はこういう人物の描き方に惹かれている

上記を意識して話すといいと思います。

そうすると、面接官に一緒に働く人としてみてもらいやすくなるはず。

冊数で勝てないなら、一冊の解像度を上げる、それが肝です。


書店を「買う場所」から「見る場所」に変える

逆算型読書をするようになってから、書店の見え方も変わりました。

書店は、言ってしまえば市場の縮図。

情報が詰まっており、店舗や会社によっても売り場の作り方も違うのもポイントです。

どの本が平積みされているか

どの棚に置かれているか

POPに何が書かれているか

似たテーマの本がどう並んでいるか

こういうところを見るだけでも、かなり勉強になります。

私は、出版就活をする中で、

なんでこの本がここに並べてあるんだろう

なんでこの本はこの見せ方にしているのか

そういったところを深く考えるようになりました。

本を読むだけではなくて、どう届いているかまで見る。
逆算型読書に加えて、これも出版就活ではかなり役立ちました。


1冊を深く語れる人になれ

逆算型読書をしてよかったのは、好きな作品を自分の言葉で話せるようになったことです。

それまでは、恥ずかしいことに、好きな作品を言語化に必要な視点から深く読んだことがなかったので、「面白かったです」しか言えないことが多々ありました。

でも、読み方を変えてからは少しずつ、

・この作品の魅力はここだと思う
・この本はこういう読者に届くと思う
・このテーマを今やる意味はここにあると思う
・私はこういう人物像やストーリー展開にこういう理由で惹かれる

みたいに話せるようになりました。

出版就活は、本が好きなこと自体より、好きな理由をどう言葉にするかのほうが大事な場面があります。

だから、読書量が少ないことだけで諦めなくても大丈夫です。

もちろん、たくさん読んでいる人は強いですが、読書量に自信がない人が「自分は向いてない」と決めつける必要もないと思っています。
量で勝てないなら、読み方を変えればいい!


まとめ

ここまでからわかるように、私は、読書量で圧倒できるわけでもなく、昔から本を浴びるように読んできたタイプでもありませんでした。
だから、

どうすれば戦えるのか。
どうすれば自分の言葉で話せるのか。
どうすれば「本を読む人」ではなく「本を作る人」になれるのか。

考え抜いて、逆算型読書に辿り着き、冊数で追いつこうとするのをやめて、一冊をどう見るかに注力しました。

あなたが出版社を受ける上で不安なのが「読書量」なら、まずは冊数を増やす前に、一冊を深く見る練習から始めて欲しいです。



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